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■はじめに テキストのベクトル ―― ファシズムに抗して 序言と後書きにおいて、ファシズムの芸術利用に対してオルタナティブとなる共産主義的な芸術のあり方についてベンヤミンは述べている。ナチスやファシズムによる芸術を利用するポリティクス、すなわち政…
前の記事(2)へ、(1)から読む方はこちら ■本書をうけての考察 *マーチング 白人と黒人の関係で言えば、私の関心からはまずマーチングや drum corps のことが思い浮かびます。ジャズドラム史またロック史においても、著名なドラマーの多くは黒人白人を問…
前の記事(1)へ ■各章のダイジェスト 各章のテーマや興味深いトピックを一言ずつふれるとつぎのような感じです。 第1章 黒と白の弁証法 ―― 擬装するミンストレル・ショウ ミンストレル・ショーにおいてユダヤ系やアイルランド系が「黒人」を することによっ…
大和田俊之『アメリカ音楽史──ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』の紹介をしたいと思います。長くなったので3回にわけてお届けします。 ■本書の位置づけ *キーワード について アニメの人気作になぞらえて「今季の覇権」本とすら評され…
民族音楽学・音楽人類学的アプローチによって日本にヒップホップ・ラップが「根づいて」いったことを描いた本。すでに死に舞さん*1やinainabaさん*2も紹介を書かれています。内容のあらましをamazonから引用します。 内容紹介 日本におけるラップ・ミュージ…
表題の本のノート。操作ミスでデータが飛んでしまったので再掲です。 やはり手元のエディタに保存しながら編集すべきですね。【第一部】 近代日本大衆音楽史を三つに区分 第一期 レコード会社専属制度の時代(昭和初期[20年代後半]〜30年代[50年代後半]) 第…
はじめに このブログのタイトルに書名を流用させていただいた、お気に入りの本をここに紹介したいと思います。本書は西アフリカのブルキナファソをフィールドとする文化人類学者・川田順造と尺八や琵琶を現代音楽にもちこんだ作品で知られる作曲家・武満徹の…
以前Twitlongerに公開したノート。抜き書きとコメントをつけています。 本書全体への感想や考察などはid:sakstyleさんによるまとめ(http://togetter.com/li/139590)をご参照ください。■佐々木渉「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」pp.9-17 ・V…