Jablogy

Sound, Language, and Human

Footwork - 英語版Wikipediaより

最近身近な人たちの間で、Juke / Footworkというダンス・ミュージックがしばしば話題になっています。

まだあまり知られていないジャンルですが、日本語での紹介は次のようなものがあります。

しかしながら、日本語版Wikipediaにはまだその項目がないようなので、ごく短いもの(スタブというんでかね)ですが英語版の記事を訳してみました。希望があれば関連項目も訳してみようと思います。ウィキペディアンの方いらっしゃいましたら勝手に日本語版にコピペしてくださっても構いません。

以下翻訳

Footwork_(Chicago)

フットワークとは互いに関連する音楽とダンスの一スタイルであり、シカゴがその発祥の地である*1。通常「バトル」の一部として行われるそのダンスでは、ひねりやターンを伴う高速な脚さばきが見られる*2。この音楽のスタイルは、R・P・ブー(R.P. Boo.)によって変革・開拓されたジュークという先行する音楽様式から発展したものである*3。この音楽様式は、デュード・ン・ネム(Dude 'n Nem)が2007年に出したシングル「ウォッチ・マイ・フィート(Watch My Feet)」のPVに収録されたことにより、シカゴ外でも有名になった*4

ハウスの進化で起こった一番最近の展開は「フットワーク」と呼ばれるサウンドだ。金曜の夜にはアンダーグラウンド・トラック・ファクトリーというところで、ティーン・エイジャーがフットワークのダンスを即興的に踊ってバトルする。彼らの脚は狂ったスピードで飛ぶように動き回るんだけど、それはハウスのダンスとタップダンスとブレイクダンスが混じったようなもので、まるで別次元から来たダンスみたいに見える。彼らが踊る音楽はジュークに関係したものだけれど、それよりずっとスペースがあって、もっとリズムが複雑なんだ。DJラシャド*5の「リバーブ(riverb)」っていう曲なんかはまさしく実験的な脈打つノイズの壁っていうようなもので、もしジョン・ケージが聴いたらきっと誇りに思うだろうね。ハウス・ミュージックはシカゴを離れてしまったなんてよく言われるけれど、そんなことは決してないっていう真実をこれらすべてのスタイルは語っているんだ。その伝説はいまもシカゴ中に響き続け、変化し続けている。シカゴの繁華街にある、唸るような騒音をLトレインがたてるガード下で、フットワークの創始者R・P・ブーと話した時、彼はこう言っていた。「多くの人はハウス・ミュージックアンダーグラウンドなものになってしまったというけれどそうじゃない。ハウス・ミュージックここにあり、さ! 私こそがハウス・ミュージックに起きたことそのものなんだ」*6

【関連項目】

*1:Sheffield, Hazel (2010-05-27). "Footwork takes competitive dancing to the Chicago streets". The Guardian. Retrieved 2011-01-26.

*2:SAMI YENIGUN and WILLS GLASSPIEGEL (2010-12-06). "Chicago's Footwork Music And Dance Get A Transatlantic Lift". National Public Radio. Retrieved 2011-01-26.

*3:ibid.

*4:Raymer, Miles (2010-04-01). "Music for Feet:The Chicago dance style footwork already has MTV's attention. But footwork music may be too weird for mainstream ears.". Chicago Reader. Retrieved 2011-01-26.

*5:〔訳者注:ele-kingに日本語のインタビュー記事がある interview with DJ Rashad - ジューク! 勢い止まらず | DJラシャド、インタヴュー | ele-king

*6:"Midwest Electric: The Story of Chicago House and Detroit Techno". [Afropop Worldwide]. 2011-06-16. Event occurs at 7:30. Public Radio International. Retrieved 2011-06-17.〔訳者注:現在はこちらで聴ける模様。引用箇所は7:20あたりから