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Jablogy

Sound, Language, and Human

沈黙は金

Modern Drummer のウェブ記事を読んでいて、よい言葉があったので訳して紹介したい。

2.全く知らない音楽スタイルをこき下ろすべからず
 
なにか特定の音楽スタイルをダメだという人は、実際にはそう口にすることで、そのスタイルについて何も知らないということを白状している。端的に言って彼らはものを知らないんだ。あらゆるスタイルの音楽はなにか言うべきものを持っているし、技術的な独自性と、学ぶべき特有の語彙と文法とを備えている。もちろん正直に認めると、私達はだれでもそれぞれ音楽の好みがある。それぞれ食べ物の好みがあるのと同じようにね。でも、その好みを理由にしてスノッブになるべきじゃない。ただ次のことを考えてみて。君が他のよりずっと好きな音楽があるとして、それは全くの無から生まれたのではないんだ、ということを。君の好きな音楽は様々な要素を他のスタイルに負っているのがわかるよね。そうしたら、高飛車に出るのはやめて、心をオープンに保とう。わからないときは、口を閉じよう。
 
10 Tips from Bobby Sanabria

 音楽に限った話ではなく、人はなじみのないものはつい軽んじてしまいがち――素朴な自集団への愛着からくる排斥もあろうし、また価値の無いものであってくれたほうが、学ぶ時間的コストがかからなくて楽だというのもあるだろう――だけど、それじゃダメよねと。

 他者が持つそれぞれの文脈・事情を知り自己の鏡とせよ、というのは文化人類学の教えるところでもあるし、なにかを批判するならきちんと論拠をそろえないといけないのは学問・言論一般のマナーでもある。創作一般においても、他のよさを認められなければ自分の表現の幅が狭まりそうだし、おなじようにほかから軽んじられたとき反論できなくもなってしまうだろう。

他にもよいドラマーとしての心構えが書いてあって面白いので、気になる人は元記事をご覧あれ。