読書メーター一周年まとめ
9/30日で読書メーターで記録をつけ始めてから一年が経過したので,
読書の結果と一年使用しての雑感をまとめておきたい。
結果
読んだ本の数:70 (1日平均0.19)|読んだページ数:18770 (1日平均51)
読めている時とまったくストップしてしまっている時がある。ひとつなにかやっていると他のことができないタイプなので,読書以外に英語学習などをしているとグラフが平らになってしまうのだった(単にやる気がなかったりもしたけど)。平行して取り組める器用さも欲しいところ。
読めている時期では,平均すると一日130ページほどは読めた。平易な新書や小説などなら,頑張れば(時間が取れれば)一日一冊(200ページ程度)は読める。専門書だと,やさしくても2~3日,難しいものなら1週間は必要だった。
読みの深さについては,いずれも,わからないところはありつつも一応カバートゥカバーで通読するくらいのレベル。どの分野でもまず数をこなして知識を身に付ける必要を感じたので,速度優先で読むことにしていたため。
雑感
このように結果が可視化されることで,自分のペースが知れたのはひとつの収穫だった。期日があるならそれまでにどれくらい読めるかわかるし,優先順位や取捨選択もしやすくなる。
可視化しているというのはやる気を引き出す(正しい意味でモチベーションを形成する)うえでもよかった。「読み終えた本」に追加してやるとグラフが右肩上がりになるのは見ていて気持ちがいいし,読んでなくてグラフが平らになってると「ああやばい」と気持ちが急き立てられる。
このおかげで70冊(同人誌とかも入ってるけど)を読むことができた。一年間の冊数としては自己記録かな。
たくさん読めたのは,以前このブログでやってたように細かくノートに取るのではなく,250字(+α)の簡易な感想にしたのもある*1。やはりしっかりノートを取らなきゃという気持ちまで込みで本に向かうと,読みだすまでの心理的なハードルが高くなってしまう。
この読書メーターでやったように,内容が思い出せる程度に要約・感想を書き,残りはキーワードや簡単なコメントなどをページ数といっしょにメモしておく程度でも個人のノートとしては及第点かなと(図書館の本だと資料として使いたい時にまた借りてくる必要が出てくるけど)。『論文ゼミナール』でいっていた「個人用の索引」をつくるような感じに近いかも。
記録が読書メーターにうつったことで,読書ネタが多かったこのブログの更新が止まってしまったのは難点だった。感想は250字にとどめて,余談的なことをこちらで書いたりとかしてもよいけれど,読む側からすると二度手間かもしれない。何冊か読んだところでそれらの文脈をまとめるなどするのはよいだろう。
というわけで,手始めに今年読んだ70冊のなかからおすすめのものを文脈をつけてまとめてみる。
おすすめピックアップ
- シェイクスピア
- ジュリアス・シーザー
- ヴェニスの商人
- シェイクスピアは,話のつながりがわかりにくかったりはするけれど,イメージほどは難しくなかった。特に上の二冊はわりとわかりやすかったので,これらで慣れてから四大悲劇にいくといいと思う。やっぱりあちこちで引き合いに出されるので知っておくと助かるし。
- 学問の歴史と時代精神
- 文化人類学と藝術,第一次対戦後に現れた古代的社会への期待
- プリミティヴアート
- マルセル・モースの世界
- 文化の窮状――二十世紀の民族誌、文学、芸術
- 人類学やる人はまず読んでいるだろうから,むしろ美術などに関心を持つ人にこそ読まれて欲しい三冊
- 語学・言語学
- 美学
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今年読んだものは基礎的な力をつけるためのものが多かったので,今後はもう少し実践的な問題意識にかかわる文献も読んでいけるといいなと思う。まあもうすこし,年内くらいは基礎練継続か